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-今は亡き王国の物語-

ある宇宙の片隅に

その昔、強大な力を持った『六賢神』と呼ばれる神々が創った

『Ster;Sollyrea』という星があった。

その中枢を担う機関として『Sollyrea』という

空に浮かぶ美しい国があった。

この国には『Sollyrea族』と呼ばれる

『この星の最も中心に近い存在』とよばれる

種族たちが暮らしていた。

Sollyreaには最高司祭かつこの国の王である

『デルワイア』という男、

その妻であり最高司祭かつこの国の王妃である

『フィリージア』という女がいた。

二人の子供には『アカゼルア』という男の子がいた。

​アカゼルアは民の皆から王子として

とても可愛がられていた。

そんな彼ら王族もまた今日もSollyreaの民たちを、

そして下界の民たちを優しく見守っていた。

だがそんな平和な日々の中、

突如として『オキザス』という恐ろしい存在が

Sollyreaへと襲来した。

しかし、デルワイアの活躍により、

あっけなく彼女は敗走してしまった。

彼女にとどめを刺すために跡を追う

デルワイアであったが、

なにがあったのだろうか。

彼はそのまま行方知れずとなってしまった。

国王が消え国中が悲しみに包まれる中、

彼が倒したはずのオキザスがまたも

Sollyreaへと襲来した。

凶悪なオキザスを前に成すすべもなく

Sollyreaの尊い民たちの命は

無残に焼き尽くされていった。

燃え盛るSollyreaの中で、王妃フィリージアはせめて

アカゼルアの命だけでも助けるため

愛玩動物の幻鳥である『ヴィーガ』の背に

アカゼルアを預け、羽ばたかせた。

『嫌だ!!おかあさんーーーー!!!』

泣き叫ぶ我が子に最後の微笑みをかけ

​彼女の身体は炎の渦の中へと消えていった。

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